荒川区で子育て中の方、または移住を検討している子育て世帯にとって、「保育園に入りやすいのか」は住まい選びの大きな判断材料ですよね。
今回は、荒川区が公表している 2025年4月(令和7年4月1日現在) の待機児童データをもとに、全体の状況/地域別の偏り/“不承諾”との違い を整理します。
荒川区待機児童の数:待機児童は11人、前年差−22人
荒川区の待機児童数は 11人。前年(令和6年4月1日)の 33人 から −22人 と大きく減っています。
同時に、入園に関する全体の流れを見ると、次のような変化がありました。
- 入園申込者数:1,429人(前年差 −8)
- 入園承諾者数:1,223人(前年差 +55)
- 入園不承諾者数:206人(前年差 −63)
- 認証保育所・家庭福祉員等の利用:195人(前年差 −41)
- 待機児童数:11人(前年差 −22)
ポイントは、「不承諾=待機児童」ではない という点です。
「不承諾」と「待機児童」は何が違う?
荒川区のデータでは、次の式で整理されています。
- 不承諾者数:申込者(A)−承諾者(B)=206人
- 待機児童数:不承諾者(C)−認証保育所・家庭福祉員等(D)=11人
つまり、
- 不承諾:第一希望に入れなかった/希望園に入れなかった人を含む(206人)
- 待機児童:不承諾のうち、認証保育所や家庭福祉員などの代替手段にもつながらず、入園先が未確保の状態(11人)
という理解が近いです(※集計は国の調査基準に基づくと明記されています)。
待機児童は「1歳児」に集中、地域は3エリアだけ
2025年4月時点の待機児童11人は、全員が1歳児です。0歳・2歳以降は0人。
さらに地域別にみると、待機児童が出ているのは次の3地域のみです。
- 荒川地域:1人(1歳)
- 町屋地域:2人(1歳)
- 東日暮里地域:8人(1歳)
特に 東日暮里地域の8人 が全体の大半を占めています。
一方で「不承諾206人」は広く発生している
待機児童は11人まで減っている一方、不承諾者(206人)自体は各地域に存在します。
年齢別では 1歳児が140人 と突出しています。
地域別の不承諾(合計)を見ると、例えば以下のような規模感です。
- 南千住地域:24人
- 西日暮里地域:37人
- 東尾久地域:15人
- 西尾久地域:16人
ここから言えるのは、「希望どおりに入り切るのは簡単ではないが、代替手段も含めると“未確保”は少ない」 という状況です。
どうして改善している?区の取り組みと、少子化の影響
荒川区は、平成16年以降に 合計3,227人分の保育定員を拡大 してきたと公表しています。
また区の資料では、少子化の影響で 就学前児童人口が減少傾向 にあり、今後は保育施設数が段階的に減る可能性にも触れています。
この2つが重なることで、
- 供給(定員拡大)の積み上げ
- 需要(就学前人口)の減少傾向
が同時に進み、待機児童が小さくなっている、と読み取れます。
移住・引っ越し検討中の家庭が押さえるべき現実的なポイント
- 「待機児童が少ない=希望園に入りやすい」ではない
不承諾が206人いるので、人気園・人気エリアでは調整が起きています。 - 勝負は“1歳児”になりやすい
待機児童も不承諾も、1歳児が中心です。育休明けタイミングと重なりやすいので、家庭内での復職計画とセットで考えるのが重要です。 - エリアによって状況が違う
待機児童は 東日暮里地域 に偏りがありました。住む場所(または通園エリア)をどう設計するかで体感は変わります。
まとめ
- 2025年4月の荒川区待機児童は 11人(前年差 −22) と改善。
- 待機児童は 全員1歳児、地域は 荒川・町屋・東日暮里 の3地域に限定。
- ただし不承諾は 206人。希望どおりに入れるかは別問題で、1歳児は依然として競争が起きやすい。
- 定員拡大(平成16年以降 +3,227人)と、就学前人口の減少傾向が背景にある。
ソース(出典)
- 荒川区公式サイト「荒川区の保育所待機児童の状況(令和7年4月1日現在)」
- 荒川区資料「未来に向けた保育施策のあり方(令和6年度版)」

