出産後は体の回復や赤ちゃんのお世話に追われ、心身ともに不安や負担を感じることが少なくありません。荒川区では、そんなお母さんと赤ちゃんを支えるために「産後ケア事業」を実施しています。
今回はその中から 助産師が自宅まで訪問してくれる《訪問型》 の内容をご紹介します。
概要
「産後ケア事業」では、助産師による授乳や沐浴指導、乳房ケア、育児相談などを受けることができます。利用形態は、施設でケアを受ける「宿泊型」「日帰り型」、そして助産師が自宅に訪問する「訪問型」の3種類があります。
出産直後は母乳の調子が思わしくなかったり、体調不良でサポートを必要とするケースもあります。必要な時にすぐ利用できるよう、妊娠中から早めに申請しておくのがおすすめです。
また、実際に訪問型を利用したお母さんの体験談もご紹介しています。利用を検討されている方は、あわせてご覧ください。
👇 訪問型産後ケアの利用体験記事
対象
- 荒川区に住所があるお母さんと赤ちゃん
- 出産後1年以内で、産後ケアを希望する方
※利用承認を受けても、健康状態などにより施設側で受け入れできない場合があります。
訪問型のケア内容
助産師がご自宅に訪問し、次のようなサポートを行います。
- 乳房ケア
- 授乳指導
- 産後の心身のケア
- 赤ちゃんの発育やお世話に関する相談
外出の負担が少なく、自宅でリラックスしてケアを受けられるのが特徴です。
利用料金
利用者負担額は「施設利用料」から「区負担額」を差し引いた金額です。
区負担額(訪問型)
- 一般・母子世帯:1日あたり4,500円(多胎児の場合は1人あたり4,000円加算)
- 生活保護世帯:全額免除(多胎児加算も免除)
※休日・時間外加算や交通費などが別途かかる場合があります。
※詳細は「実施施設金額一覧」をご確認ください。
利用できる回数は 6回まで です。
実施施設(訪問対応)
訪問型は以下の助産院が対応しています。希望の施設に直接予約を行います。
実施施設 | 電話番号 |
---|---|
たんぽぽ助産院 | 090-2638-9406 |
You and me助産院 | 080-1717-1631 |
にしやま助産院 | 080-2103-2555 |
Luana助産院 | 050-6880-5289 |
団子坂なのはな助産院 | 090-8963-7087 |
利用方法(手続きの流れ)
1. 申請
妊娠7か月頃(25週以降)から申請が可能です。ご家族による申請もできます。
特に「出産直後に母乳の出が悪かった」「体調が思わしくない」など、すぐにケアを受けたい場合もあるため、妊娠中から早めに申請しておくことが安心につながります。
申請方法は以下の3つです。
- 電子申請:荒川区の専用フォームから
- 窓口申請:区役所2階 子育て支援課へ(母子手帳を持参)
- 郵送申請:申請書と母子手帳の写しを郵送
2. 利用決定
承認されると「利用承認通知書」と「情報通知書」が自宅に届きます。大切に保管しましょう。
3. 予約
利用を希望する助産院に直接連絡し、承認番号を伝えて予約します。
- キャンセルは必ず利用日前日の午前11時までに連絡
- それ以降や無断キャンセルは利用回数から差し引かれるので要注意
4. 利用
訪問当日は承認通知書・情報通知書・母子手帳を準備しておきましょう。利用料金は施設へ直接支払います。
まとめ
産後は体も心も大きく変化し、不安や疲れを抱えるお母さんも少なくありません。荒川区の「訪問型」産後ケアなら、自宅で安心して助産師のサポートを受けることができます。
「授乳に自信が持てない」「赤ちゃんの発育が気になる」「外出が大変…」と感じている方におすすめの制度です。
利用を希望される方は、妊娠中から申請を済ませ、安心して出産後を迎えられる準備をしておきましょう。
👉 荒川区産後ケア事業利用登録申請(外部リンク)
👉 実施施設金額一覧(PDF:113KB)
👉 訪問型産後ケアの利用体験記事はこちら